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脱毛は効果がないって本当?効果が出にくい人の特徴

永久脱毛状態にするために医療レーザー脱毛に取り組んでも、なかなか効果が出ないという声が聞かれます。効果が出にくいのは、日焼けをしていたり、もともと色白ではない人などに多いようです。

脱毛したい体毛が、細くて薄い場合も効果が出にくい傾向があります。医療レーザー脱毛に使われる装置はさまざまであり、自分に向いた装置ではないために効果が出にくい場合もありますので、色白でも効果がない場合は、クリニックを替えてみるのもひとつの方法です。

一般的には、色白で毛が太く濃い場合なら、4回程度通った頃に効果が実感できるケースが多いようです。

【肌が白いほど効果が出やすい】

現在医療レーザー脱毛で普及している方法は、黒い色に当たると熱が発生する光を利用して、毛根を発熱させ毛穴の奥を破壊するというものです。毛の再生能力はたいへん高く、火傷した肌からも生えてきます。

それほどの能力を失わせるのは並大抵のことではありません。高い熱をかけて毛穴の奥を焼くためには、出力の高いレーザー装置が必要です。

そのため、永久脱毛を可能にするようなレーザー装置は、医療機関でしか扱えないことになっています。医療機関ではレーザー照射の際に火傷をさせないように、低い出力から始めていきます。

出力を低めにしてレーザー照射をしてみて、その後の肌の状態を確認しながら、徐々に出力を上げていきます。出力が高いほうが、毛の再生率を下げることはできますが、毛根がかなり高温になり、その熱が肌に伝わって火傷をする危険があるので、むやみに出力を上げるわけにもいきません。

毛の黒い色は、メラニン色素によるものです。日焼けしている肌にも、メラニン色素が多く存在します。肌にもレーザーは照射されますから、日焼けしていると肌自体も発熱することになります。レーザー照射の際には、毛根から伝わる熱だけでなく、肌自体の発熱にも注意する必要があります。

クリニックによっては、契約前の初回カウンセリングの際に肌の色素を測定機器で計測する場合があります。そうしたクリニックでは、計測した数値でレーザーの出力を決めています。肌の色素の数値が高いと、契約自体できないこともあります。

【濃く太い毛ほど効果が出やすい】

色白の肌だと、肌にメラニン色素が少ないため、より高い出力でレーザー照射することが可能になり、効果も出やすくなります。

日焼けした肌だと、レーザーが肌のメラニン色素と毛根とに分散されてしまうため、毛根に効率よく照射できなくなり、効果が出づらくもなります。医療レーザー脱毛に取り組もうと決めたら、日焼けは避けることです。取り組み始めて終了するまで、紫外線は厳禁となります。

肌の色が白くても、脱毛しようとしている体毛が細く薄い場合は、効果が出づらくなります。産毛もなくしてツルツルの肌になりたいということで通っている場合は、効果をなかなか実感できないことも多いようです。

毛根のメラニン色素にレーザーを照射して発熱させるという方法をとっており、メラニン色素の少ない毛はなかなか発熱しないため、毛穴の奥を焼くということが難しくなります。

現在普及している医療レーザー脱毛では、色白で体毛が濃く太い人ほど効果を得られやすくなっています。ただレーザー装置の中には、メラニン色素の少ない薄い毛にも効く種類もあります。何度も通ってまったく効果が得られない場合は、レーザー装置を変更することを考えた方がよさそうです。

最新の装置では、毛穴の奥を焼くという方法ではなく、毛穴の側面にある部分にダメージを与えて毛の再生能力を奪うという方法をとっています。その方法では、レーザーの温度はおよそ45度から50度となります。従来の方式ではおよそ60度から80度でしたから、火傷のリスクは低くなります。

【4回程度通ってわかること】

効果が実感できるまでの期間にも個人差があります。1回照射しただけでは永久脱毛効果は実感できません。2回程度で少なくなったと実感できる人もいるようですが、3回通っても効果が感じられないという人が大半のようです。それは無理もないことです。

医療レーザー脱毛発祥の地である米国では、政府機関が永久脱毛を、3回の施術の半年後に67%以上の発毛が抑えられている状態と定義しています。3回の施術の半年後を迎える前に、4回目のレーザー照射を受けている場合が多いでしょう。4回通ったその頃に、毛が少なくなったと明らかに実感できれば、効果が出にくい体質ということにはなりません。

蓄熱脱毛でない従来の方法では、レーザー照射の数日後から10日後には毛根から次々と抜け落ちてきますが、それで永久脱毛がかなったとは限りません。半年ほど置いてみて、ようやくわかることです。

1回のレーザー照射で毛根から次々と抜け落ちる一方、しばらくするとそのすぐ隣から毛が生えてくるのも自然なことです。それはレーザー照射の効果が出にくいためではなく、レーザー照射のときにはその毛穴に毛が生えていなかったからです。レーザー照射によって毛穴の奥が破壊できるのは、成長過程にある毛が生えている毛穴だけです。

体毛には毛周期というものがあり、成長期と退行期および休止期が繰り返されています。毛穴の奥に毛があるのは、成長期のときだけです。部位にもよりますが、成長期が3か月、退行期と休止期が合わせて3か月といった場合もあります。

【すぐに完璧な仕上がりにはならない】

体毛の各毛穴の毛は随時生えかわっています。成長過程にある毛を生やしている成長期の毛穴は、10%から15%程度であるとも言われます。退行期の毛は毛根が毛穴の奥から離れてしまっているため、レーザー照射をしても毛穴の奥は破壊できません。

すべての毛穴をたたくには、7回から10回はレーザー照射する必要があるということになります。3回程度では効果が実感できなくて当たり前です。それがわかっていれば、自分は効果が出にくいと悩む必要がなくなります。

本当に効果が出にくいというケースももちろんあります。ただそれは、4回程度通ってからでないとわからないことです。日焼けしている人は、契約自体できないことも多いですが、医療機関によっては引き受けることもあります。

蓄熱脱毛以外の場合は、火傷をしないよう、出力を下げての照射となりますから、効果は出づらくなるでしょう。そうしたケースの場合は、医療機関を替えて、他のレーザー装置を利用することで効果が得られる可能性があります。産毛の場合はもともと効果が出づらいので、太い毛で判断すると良いでしょう。

どの程度の仕上がりをイメージしているかによっても、効果の感じ方は違ってきます。自己処理がいらない程度になればいいと考えている場合は、なんとなく減ってきたということに注目するでしょうし、無毛状態を期待して始めた場合は、発毛が続くことが気になることになりがちでしょう。

もともと永久脱毛の定義は、無毛状態を指しているものではないとわかっていたほうが、楽な気分で取り組めそうです。

医療レーザー脱毛で効果が出にくい人というのは、確かにいます。日焼けしていたり、体毛が細く薄かったりする人は、効果が出にくくなります。

もともと永久脱毛は、無毛状態になることを指すのではないという前提な面があります。イメージする仕上がりが無毛状態であった場合には、効果がないと感じやすくはなるでしょう。

効果が実感できるのは、4回程度通ってからであることが多いです。それまで効果が感じられなくても、効果が出にくい体質ということにはなりません。4回通っても効果がなかった場合は、医療機関を替えて違うレーザー装置を試すことで、効果が得られる可能性があります。